永続的であること-経営活動の基礎的要件その4

過去に成功していた企業が停滞してしまうのはなぜでしょうか?

人は身に沁みた経験は強く記憶に残るものです。確かに過去の成功や失敗の体験は、役に立つことは多いのですが、それだけに「人は経験に囚われやすい」と言えます。

 

現在が過去の延長線上にあるときは「経験主義」で順調にいくことが多いでしょう、しかし、いつか市場環境が変り経験主義では、上手くいかなくなる場面が出てきます。

 

もう一つ、組織には慣性というものがあり、一度「経験主義」に固まった組織風土は容易には方向転換ができません。

「過去に成功したから」とか「業界常識だから」という根拠の無い反発で、組織は自己改革が困難になっていきます。

企業が崩壊するときは、本当に最後まで改革できず責任の擦り付け合いに終始して終わります。

 

企業経営とは永続的(ゴーイングコンサーン)なものです。永続的なことを前提に経営活動の信用が供与されています。そのため、企業価値を最大化するには、長期的な視野に立ち根拠のある経営活動をすることが重要です。そして、常に市場環境やニーズの変化を意識し、顧客価値を最大化するために経営を変化させていく必要があります。

つまり、マネジメントサイクル(pdca)を確立することです。

環境を知り、計画を立て、実施し検証するこのサイクルを永続的に続けていくことが重要です。

 

建設経営研究所のコンサルティングにおいては、長期的な経営目標の達成にむけた企業活動の仕組み、マネジメントサイクルの定着を目指しています。